提案書の文例と書き方|公務員の公文書の作り方
「職員提案制度」や「業務改善制度」など、公務員の事務で提案書を書くシーンはいくつかあります。
このような提案書には、審査により提案が認められた際に他の職員にも役立つ提案が求められます。
下記の例は、住民票発行窓口の混雑に対するクレームを減らすための提案書案です。
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提案書例
提案名「○○県一快適な待合スペースへの挑戦!」
本市では住民票コンビニ交付サービスを実施しているが、マイナンバーカードを持っていないなどの事情で、窓口で手続をするお客様も多いのが現状である。
窓口混雑時には待合スペースの椅子に座ることができず、多くのお客様が廊下に立って待っているため、全ての窓口サービスが活用できる快適な待合スペースの整備を提案する。
1 混雑時の窓口の状況
・待ち人数 50人程度
・待ち時間の目安 30分~1時間程度
2 課題
・待合スペースが狭く、混雑時に座れない人が多い。
・待ち時間が表示されないことに対する苦情が多い。
3 解決策
・閉ざされた空間となっている庁舎屋上に庭園を造り、全ての窓口サービスの待合スペースとして開放する。
・ベンチ、自販機を設置して快適な待合空間を創出し、季節の花々でお客様をおもてなしする。
・リアルタイム表示板を設置し、順番や待ち時間が分かるようにする。
4 必要経費
・リアルタイム表示システム ○万円
・屋上庭園整備経費 ○万円
5 期待できる効果
・苦痛だった待ち時間が、読書・談笑したり、季節の花を愛でたりする時間に激変する。
・住民票発行窓口だけでなく、どの窓口のお客様も利用できる提案のため、市民サービス向上に寄与できる。
・窓口の混雑期以外は、小規模な市民イベントで活用することもできる。
・用事を済ませたお客様に、寄り道してもらえるような仕掛けをすることもできる。
このように「みんなのため」を意識した提案は、住民サービスの向上にも寄与します。
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