依頼文の文例と書き方|公文書の挨拶依頼、講師派遣、視察依頼文など
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依頼文の意義
依頼文とは、特定の相手方に対して、一定の行為を依頼する場合に発する文書に用いる文をいいます。
依頼文の書き方とポイント
1 件名は「○○○について(依頼)」として、依頼文書であることを明らかにします。
2 本文には、依頼する理由を簡潔に明記します。
3 依頼する事項が数項目にわたる場合は、箇条書きにします。
依頼文の構成
依頼文は、文書番号、日付、通知先、通知元、標題、本文及び「記」で構成されています。
これに別紙や別添が付されることがあり、最後に問合せ先が置かれます。
文書番号と日付の書き方
日付と文書番号は、用紙の右上に揃えて記載します。
右端を1字分空けて、日付と文書番号を「均等割付」します。
文書番号は、記号及び番号で構成され、部課等の組織単位で暦年又は年度ごとに管理されます。
例(□は空白スペース)
記号第1234号□
令和6年1月1日□
文書番号に代えて作成官庁や部局名を記載する場合もあります。この場合は、日付を上に書く例が多いです。
例(□は空白スペース)
令和6年1月1日□
総 務 部□
日付は原則として、その文書を施行日(発送、公示する日)を入れます。
決裁の日付ではないので注意します。
公文書においては、この発信日が重要な意味を持つことが多いので、年月日は必ず入れるようにします。
原則、公文書の発信日は元号を用いることになっていますが、グローバルな時代において国際的に分かりにくいという意見もあります。
そのため、最近の公文書では以下のように元号の年月日の後に西暦の年を括弧書きで加える工夫もされるようになっています。
西暦を入れた例
令和6年(2024年)1月1日
依頼先の書き方
依頼先は、文書番号から1行又は2行空けて記載します。
肩書と氏名を記載するのが原則ですが、以下の3通りの書き方があります。
① 肩書と氏名をを1行に続けて書く
□○○県知事 山 田 太 郎 様
② 肩書と氏名を2行に分け、2行目に氏名のみ書く
□○○県知事
□□山 田 太 郎 様
③ 肩書と氏名を2行に分け、2行目に役職名と氏名を書く
□○○町会
□□会長 山 田 太 郎 様
上記のように、1行目の書き始めは1字下げ、2行目は更に1字下げにします。
この場合、2行目の氏名の最後の文字が1行目の肩書の最後の文字よりも更に右に出た方が見やすいので、肩書が長い場合は氏名の記載位置を若干調整することがあります。
氏名は1字抜きで記載するのが一般的です。
氏又は名が3字のときは間を詰め、氏又は名が1字のときはそれぞれの真ん中に記載する方法と端に記載があります。
ただし特殊な字数によって表記に違和感がある場合は、任意の方法を採ってもよいとされます。
1字抜きの例(■が1字抜き)
山■田■太■郎
大山田■幸太郎
■泉■■太■郎 又は 泉■■■太■郎
山■田■■明■ 又は 山■田■■■明
氏名を書かず、肩書のみ記載することも多いです。
依頼先が複数あるときは、並記して肩書部分を均等割付します。
敬称は国では「殿」を用いていますが、地方公共団体では「様」を用いる所が増えています。
依頼先が複数あるときは、敬称は、原則として上下の中央に一つだけ付けます。
なお一つの肩書で複数の通知先を表わすときは「○○ 各位」などとし、「各位殿」は使用しません。
均等割付し上下の中央に敬称を付ける例
各 部 長
教 育 長 様
警察庁本部部長
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依頼元の書き方
依頼元は、通知先から1行または2行空けて記載します。
表記の方法については、原則として上記の通知先と同様です。
ポイントとしては、通知先と通知元の肩書を均等割付すると見栄えが良くなります。
依頼元の記載位置は、公印が押せる位置にします。
公印を押さない文書だとしても、押すものと仮定して、通知元の最後の文字の真ん中と公印の左端が合うよう調整します。
依頼元については、氏名を記載する場合と肩書のみを記載する場合があります。
原則として、大臣、都道府県知事、市区村長の場合は氏名を記載します。
また、通知元が官庁の場合、行政機関の往復文書の場合は氏名を記載しないことが多いです。
標題の書き方
標題は、依頼元から1行又は2行空けて記載し、「中央揃え」します。
かつては3字下げで標題を書き始めていましたが、Word等の普及で現在はセンタリングが基本となっています。
末尾は「~について」とするのが普通ですが、定型があるわけではありません。
標題は1行に収めるのが適当ですが、2行になってしまう場合は、2行目を「中央揃え」せず、その頭を1行目の頭に合わせます。
また、標題の最後には「(依頼)」等の文書の性格を表わす括弧書を付加します。
本文の書き方
本文は、標題から1行空けて記載し、1字下げで書き始めます。
書き出しは、標題を受けて、以下のような形から始めるのが一般的です。
書き出しの例
・このことについては、
・標記の件については、
・見出しの件については、
本文の内容の書き方は色々ありますが、以下のような通知文等の独特な言回しやルールがあります。
・結論の部分を「ついては、」で書き始める。
・結論の部分を付け加えるときは「おって、」で書き始める。
・「記以下」がある文章では、「下記のとおり」など「記以下」を参照する文言を入れる。
「記以下」「別紙」の書き方
「記」は、本文から1行又は2行空けて記載し、「中央揃え」します。
記以下の本文は、「記」から1行空けて書き始めます。
記以下の書き方は、項目番号や配字について記載した、項番の振り方|配字とレイアウトも参照してください。
「記」のほか、必要に応じて別紙や別添を付け加えることもあり、以下のように使い分けます。
別紙・・・手続や基準詳細等を定めた文書を添付するとき
別添・・・参考のため既存の文書を添付するとき
いずれも、ページを改めて掲げ、左肩に「(別紙)」「(別添)」を表記します。複数の別紙、別添がある場合は(別紙1)、(別紙2)・・・と表記します。
なお別紙、別添があるときは、本文でも「別紙のとおり」などとそれを引用する文言が必要です。
問合せ先の書き方
依頼文等では、最後に問合せ先を書くことが通例です。
決まったルールはありませんが、通常、文書の右方に「問合せ先」と記載し、改行して1字下げで課名等を記載します。
課名などは、通知元と重複する部分は省略可で、班や係名まで記載します。さらに、その行又は改行して担当者名も記載します。
担当者名は、氏だけのもの、役職名を記載したもの、どちらでも構いません。問合せ先であるので、その前に「担当者」と記載する必要はありませんが、記載しても構いません。
最後、その次の行に「電話」と記載して電話番号を掲げます。内線番号も付加し、必要に応じてFAX番号やメールアドレスも記載します。
依頼文の標準レイアウト
以下は依頼文の標準的なレイアウトです。
「■」は改行又は空白を表わしています。
(文書番号、日付は均等割付)
記号番号第12号
令和○年○月○日
■
■
■各○○○長□殿
■
■(下線部、通知先と元の肩書を均等割付)
■ ○ ○ ○長 印
■
■(標題は中央揃え、文書の性格を括弧書)
■ ○○について(依頼)
■(標題を受けた書き出し)
■標記の件については、○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○下記のとおりお願いします。
■
■(記以下を本文で言及。「記」は中央揃)
■ 記
■
1■○○○について
■■○○○○○○○○○○○○○○○○○○
■○○○○○○○○○
2■○○○について
■(1)○○○について
■■■○○○○○○○○○○○○○○○○○
■■○○○○○○○○○○○○○
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依頼文の文例
祝辞・挨拶依頼文
文書番号○号
令和○年○月○日
○○市長
○○ ○○ 殿
○○町会会長
○ ○ ○ ○
開館式の祝辞について(依頼)
令和○年○月に着工いたしました○○自治会館も、おかげをもちましてようやく開館の運びとなりました。
ついては、下記のとおり開館式を開催いたしますので、御多用中とは思いますが、御出席のうえ、祝辞を賜りますようお願い申し上げます。
記
1 日時
令和○年○月○日(○曜日) 午前9時から午前11時まで
2 場所
○○市○○○1番地1号 ○○自治会館前庭(雨天の場合、同館内2階会議室)
視察依頼文
文書番号○号
令和○年○月○日
○○市○○部長 殿
○○市○○部長
×× ××
○○事業の視察について(依頼)
○○の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
日頃、○○市の○○行政に御理解と御協力をいただきありがとうございます。
過日は、貴市○○事業の視察について御内諾いただき、ありがとうございました。
つきましては、下記のとおり視察させていただきたく存じます。
記
1 視察日時 令和○年○月○日(○)(予定)
2 視察場所 (1)○○市民施設
(2)××小学校
(3)その他○○事業に関する施設
3 視察人数 ○人
4 目 的 ・・・・
追伸 ・・・・・
同封 1 許可証 1通
2 説明書 1通
〈問い合わせ先〉
健康部健康課〇〇係
担当 山田
電話
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派遣依頼文
講師派遣①
文書番号○号
令和○年○月○日
○○県総務局長 殿
○○市長
○○ ○○
講師の派遣について(依頼)
当市においては、別紙により職員研修を実施する予定です。
つきましては、貴県○○部○○課長○○○○氏を下記により講師として御派遣くださいますよう、お願い申し上げます。
なお、同氏に対しては、別途御依頼申し上げ、御内諾を得ております。
記
1 研修名
○○○研修
2 担当科目
公文書・依頼文書の書き方
3 日時
令和○年○月○日(○曜日) 午前9時から午後4時まで
4 場所
○○市研修センター大講堂
講師派遣②
文書番号○号
令和○年○月○日
○○○○ 様
○○市健康部健康課長
×× ××
令和○年度 第○会 給食施設従事者講習会の講師について(依頼)
○○の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
日頃、健康行政に御理解と御協力をいただきありがとうございます。
過日は、標記講習会の講師を御内諾いただき、ありがとうございました。
つきましては、下記のとおり開催しますので、よろしくお願いします。
記
1 日 時 令和○年○月○日(○) 午後○時 ~ 午後○時○分(質疑応答を含む)
2 会 場 ○○会館
3 内 容 ○○について
4 対 象 希望者
5 謝 礼 ○○○○円(源泉徴収所得税、交通費を含みます)
*当日はシャチハタ以外の印鑑をご持参ください。
*別紙マイナンバー確認書類についてのお願いをご覧ください。
〈問い合わせ先〉
健康部健康課〇〇係
担当 山田
電話
指導員派遣
事 務 連 絡
令和○年○月○日
〇〇保健所長 殿
〇〇保育園長 ××××
歯磨き指導員の派遣について(依頼)
幼児期におけるむし歯予防の一環として、正しい歯磨きを習慣を身に付けさせるため、下記により担当歯科衛生士の派遣をお願いします。
記
1 日時 令和5年4月15日(月) 午前9時~10時30分
2 会場 〇〇保育園
3 対象 〇歳児
4 派遣職員 〇〇保健所 歯科衛生士
(担当)
〇〇保育園長 ××××
電話:1234-5678
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協力依頼文
施設管理者 殿
国勢調査実施本部
令和○年度国勢調査の協力依頼について
残暑の候、ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素より各統計調査へご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて10月1日を期日として、全国一斉に国勢調査が行われます。
8月下旬より下記のとおり調査員が調査に伺いますが、調査が円滑に進められるよう、特段のご配慮を賜りますようお願い申し上げます。
また、同封のリーフレットを貴マンション内に周知いただければ幸いです。
記
国勢調査期間中、調査員が貴マンションへ以下のとおり訪問します。
令和○年8月31日~9月15日頃
・「国勢調査のお知らせ」の投函
・外観等から居住状況の確認
9月15日~30日頃
・呼び鈴越しでの世帯状況の確認
・調査票のポストへの投函
10月1日~5日頃
・回答確認チラシのポストへの投函
※調査員につきましては総務省統計局長より発行された調査員証を携帯いたします。
【お問い合わせ先】
○月○日まで 国勢調査本部
電話 1234-5678 9:00~17:00(土・日・祝除く)
○月○日以降 国勢調査コールセンター
電話 1234-5555 9:00~17:00(土・日・祝含む)
確認依頼文
文書番号○号
令和○年○月○日
保健所長、各課長 殿
総務課長
〇〇市実施計画(案)の内容確認について(依頼)
令和〇年〇月〇日付起〇号により総務部長から依頼された標記計画案(別添写し参照)について、下記により内容確認を依頼しますので、よろしくお願いいたします。
記
1 内容確認
〇号文書「実施計画案の訂正方法」による
(主な確認点)
・文言と数字
・「〇〇計画」との整合性
・事業経費
2 提出書類
(1) 実施計画案(××関連)
(2) 実施計画一覧(〇〇関連)
3 提出期限
令和〇年〇月〇日(〇) 〇〇係 田中宛(メール・紙どちらでも結構です)
課内で取りまとめて報告してください。
担当:〇〇部〇〇課〇〇係 田中
電話:1234-5678 FAX:1234-5677
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調査依頼文
管理栄養士に係る調査
文書番号○号
令和○年○月○日
施設長 殿
○○保健所長
管理栄養士に係る調査について(依頼)
時下、ますます御清栄のこととお喜び申し上げます。
また、日ごろ、保険栄養行政には何かとご協力をいただき、ありがとうございます。
さて、このたび健康増進法○条の規定に基づき、管理栄養士必置指定に係る調査を実施することとなりました。
つきましては、ご多忙中とは存じますが、この調査の趣旨を御理解いただき、下記のとおり、御協力くださいますよう、よろしくお願いします。
記
1 調査内容
令和○年○月○日現在の給食状況
2 提出書類
別紙:「管理栄養士必置指定施設調査票」1部
提出先・問い合わせ先
〇〇部〇〇課〇〇係 田中
電話1234-5678
言語対応の現況調査
文書番号○号
令和○年○月○日
各部長、会計室長、
監査委員事務局長、
選挙管理委員会事務局 殿
〇 〇 企 画 部 長
(公 印 省 略)
公共案内板等における多言語対応の現況調査について(依頼)
訪日外国人が年々増加していく中で、各課におかれましては、多言語対応への取組みを進めていることと存じます。〇〇企画部では令和〇年×月にプロジェクトチームを立ち上げ、多言語対応の取組みを共有し、今後の公共案内板等の作成に活用していただきたいと考えております。
つきましては、各課の取組み状況につきまして、下記のとおり調査をさせていただきますのでご協力をよろしくお願いいたします。
記
1 調査方法
調査シートにしたがってご記入ください。
※参考に本年1月に実施した実態調査の結果と、多言語推進プログラムを添付いたしますのでご覧ください。
2 調査目的
多言語対応等の現況を把握するため。
3 回答期日 令和5年5月31日(月)
4 今後のスケジュール
令和5年5月15日 調査シートの送付
5月31日 回答〆切
8月以降 チーム内での共有
令和4年3月 指針の策定
【担当】
〇〇部〇〇課〇〇係
高橋 ℡ 1234-5678
内線 1234
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提出依頼文
事業報告書の提出依頼
文書番号○号
令和○年○月○日
〇〇課長
××課長
△△課長 殿
総務課長
令和○年度 〇〇事業報告の提出について(依頼)
東京都より別紙のとおり提出依頼がありましたので、下記期限までに回答をお願いします。
記
1 調査関係書類について
データ容量が大きいため、関係データ一式を全庁共用キャビネットに掲示してありますので、ダウンロードして使用してください。
※掲示場所:トップページ→総務部共用→総務課→東京都報告様式
2 報告事項及び回答依頼先
別紙「××一覧」のとおり
3 提出物
電子報告書.xlsx(該当シートに入力を済ませたもの)
4 提出期限
各係→とりまとめ担当 令和5年4月15日
とりまとめ担当→庶務課 令和5年4月30日
※早めにまとまった場合は、この期限を待たずにお送りください
問い合わせ先
〇〇部〇〇課〇〇係
電話:1234-5678(直通)
1234(内線)
担当:山田
診療情報の提供依頼
令和○年○月○日
主治医○○先生
健康部長
診療情報の提供について(依頼)
日頃、当市の健康事業に何かとご協力いただき、誠にありがとうございます。
この度、貴院に通院中の○○ ○○様が、当市が実施する「○○」教室の参加を希望しております。
つきましては、参加にあたっての留意・指示事項についてお伺いしたいので、御多用中とは存じますが、別紙「診療情報提供書」にご記入くださいますよう、お願い申し上げます。
問い合わせ先
担当:山田
電話:1234-5678(直通)
FAX:1234-5555
実施計画書の提出依頼
文書番号○号
令和○年○月○日
各部(局・次)長 殿
〇 〇 企 画 部 長
(公 印 省 略)
実施計画書の提出について(依頼)
第1期実施計画(○年度~○年度)の計画期間満了に伴い、新たに第2期実施計画を策定します。
ついては、下記の事項に留意のうえ、「第2期実施計画立案調書」の作成・提出をお願いいたします。
記
1 実施計画の意義と役割
この計画は、当市基本構想に示された将来都市像の実現を目標とし基本計画に掲げられた課題及び施策を具体化するための○年計画であり、各年度の予算編成など市政運営の具体的な指針となるものです。
2 調書作成の際の留意点、考え方
(1) 事業計画
①「実施計画立案調書」の作成にあたっては、「資料1○○」や「資料2××」等を参考にして、事業計画として実施(又は研究・検討等)していくものを立案してください。
②各施策の基幹となる既存事業や予算編規模が大きな事業についても、計画事業として立案してください。
③主要な計画事業の新規・拡充等については、政策聴取において、事業方針等の市長確認をお願いします。
(2) 期間
令和○年から令和○年までの○カ年とします。
(3) 計画策定にあたっての前提条件
将来人口については、長期計画策定時の推定値(○年×万人、×年△万人)を想定します。
(4) 事業費
①事業費ついては、概算額を記入してください。予算聴取終了後、改めて事業費の確認を依頼します。
②事業費の積算にあたっては、物騰は考慮しないこととし、現状の単価によって、行ってください。
③事業費には、調査費等、計画事業にかかるすべての事業費を計上してください。(ただし、職員人件費を除く)
3 日程等
①提出期限:令和○年○月○日(月)
②提出書類:「第2期実施計画立案調書」
③提出方法:電子メール
④提出先:○○企画部
問い合わせ先
〇〇部〇〇課〇〇係
山田、田中
(内線)1234
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実施依頼文
事業報告の実施
文書番号○号
令和○年○月○日
保健衛生主管部部長 殿
○○福祉保健局総務部長
×× ××
令和○年度地域保健・健康増進事業報告の実施について(依頼)
衛生統計業務につきましては、平素からご協力いただきありがとうございます。
標記の件について、別添のとおり厚生労働省政策統括官(統計・情報政策担当)から実施の依頼がありました。
ついては、令和○年度地域保健・健康増進事業報告の実施について御協力くださいますようお願いいたします。
令和○年度報告表、送付票、作成要領については、令和○年○月中に政府共通NW/LGWAN掲示板システムに掲載予定です。
(参考)
令和○年度地域保健・健康増進事業報告について
・報告内容 令和○年○月から令和○年3月末までの状況を報告
・提出締切 令和○年5月末
【担当】
○○福祉保健局(統計担当) 田中
電話 1234-5678(直通)
ワークライフバランス事業実施
文書番号○号
令和○年○月○日
各所属長 殿
○○課長
(公印省略)
ワークライフバランス事業実施について(依頼)
今、ワークライフバランス社会の実現に向けて、様々な取組みが求められています。〇〇市の全ての事業所がいきいきと働ける環境を実現するために、まずは「〇〇な職場」「××な職場」を目指し、当市がモデルとなるよう、標記事業を実施いたします。
つきましては各所属長の実情に応じ、下記の通り対応いただけますようお願い致します。
記
1 趣旨
職員の子どもが職場見学することで、子育てをしている職員への理解や共感を一層深め、いきいきとした職場の実現を目指します。
2 実施内容
職場見学、仕事体験など
3 実施期間
令和〇年〇月〇日~〇月〇日の期間で半日程度
4 対象職員
子どもを養育している職員
5 実施報告書の提出
別紙報告書をメールで提出願います。
6 提出先
〇〇課〇〇係 担当:山田 1234-5678 内線9999
パトロール実施
文書番号○号
令和○年○月○日
各部・局・室長 殿
〇 〇 部 長
(公 印 省 略)
庁用車を活用したパトロールの実施について(依頼)
本市では、急増する犯罪に対し市民・市・警察等の関係機関が一体となって、犯罪を追放しようと取り組みを進めているところです。
ついては、下記のとおり庁用車を活用したパトロールを実施しますので、貴部職員への周知、並びに特段のご配慮をお願いいたします。
記
1 実施要領
別紙のとおり
2 実施期間
令和〇年〇月〇日(月)~令和×年×月×日(木)
3 注意事項
(1) 各課の業務実態に合わせ、貼付する庁用車は課の判断でお願いします。
(2) 緊急性がない場合の連絡は〇〇部への連絡票の提出によりますが、犯罪の発生時等の緊急時には110番へ通報してください。
(3) 連絡票は、コピーするなどして車中に常備してください。
問い合わせ
〇〇部 〇〇課 〇〇係
担当:田中、山田
内線:1234
直通:1234-5678
アンケートの実施
文書番号○号
令和○年○月○日
各小学校長殿
教育研究会会長 ○○ ○○
同 部長 ×× ××
朝食についてのアンケート調査の実施について(依頼)
日頃より、○○の活動にご理解・ご協力を賜り、ありがとうございます。
さて、食をめぐる現状に対し、食育を国民運動として推進するために食育基本法が制定され、その中では朝食を欠食する国民の割合を減少させるための目標が示されています。
当研究会では、子どもたちの朝食と生活に関する実態を把握し、研究に生かしてまいりたいと考え、下記の要領でアンケート調査を計画しました。
各学校とも行事も多く、大変お忙しいとは存じますが、ご協力いただければ幸いです。
記
1 調査期日 令和〇年〇月〇日(月)~令和×年×月×日(木)
2 調査対象 各学校児童(抽出学年でも結構です。)
3 調査内容 別紙
4 集計方法
・集計用紙書式(エクセル)を栄養士宛メールで送信します。
・集計結果は、メールにて○○栄養士宛回答してください。
・人数の報告ですので、アンケート用紙の氏名欄の取扱いについては各学校の実情にお任せします。
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依頼文を書くときの注意点
文中の「記」以下について
通知文等では「下記のとおり」という表現を使い、詳細を「記」以下に書くことがよくあります。
「記」以下において、文末を必ず「~こと。」にする必要はありませんが、文末表現に「~こと。」を用いる場合は、原則として全ての文末を「~こと。」で統一します。
「~されたいこと」としたものもありますが、公用文には敬語を用いないルールがあるので「~すること。」とするのが本来は正しいです
なお、ただし書、なお書き等がある場合は、その文末を「~こと。」としない慣例もあります。
実際の文書作成にあたっては、文末を「~こと。」で結ぶのが困難な場合もありますが、その場合でも「~こと。」で結べそうな他の表現を探す必要があります。
「原則」の使い方
通知文等では、「原則」という用語がよく用いられます。
その際、名詞の副詞的用法である「原則~する(しない)」という表現は、出来るだけ避けて「原則として」とします。
同様に以下の用語にも注意が必要です。
結果として~(×結果~)
実際に~(×実際~)
事実として~(×事実~)
ある意味では~(×ある意味~)
略称の使い方
通知文等で同じ文章中で何度も出てくる長い用語については、略称をを用いる方が合理的です。
略称を用いる場合は、その用語が初出のところで「(以下「○○」という。)」と括弧書きで略称規定を置きます。その際、「以下」の後には「、」を打ちません。
例
感染症対策に関係する省庁(以下「関係省庁」という。)は、~
文字数が多い文書は見出しを付ける
国語分科会報告書では、文字数が多い文書では、内容の中心となるところを端的に表わす見出しの活用を勧めています。
その際、見出しを層化して、中見出しや小見出しを活用することも有効であり、読み手が見出しだけを読んでいれば、文書の内容と流れがつかめるようにすると良いとされています。
また、見出し活用する際は、見出しが目立つフォントを使うことも重要です。
くどい表現を避ける
具体的に以下のような語句を必要以上に用いると、くどい表現になりがちなので注意します。
こと もの ところ という しているところ していく となっている 行っている 思う 考える
くどい表現の例文
×勝つことができるでしょう。(勝てるでしょう)
×賛成できないものがある。(賛成できない)
×嫌いということではない。(嫌いではない)
×団結というものに期待している。(団結に期待している)
×伺っているところであり~(伺っているので~)
×書いてくことにしている。(書くことにしている)
×調査中になっており~(調査中であり~)
×目指したいと思います。(目指します)
×検証を行っている。(検証している)
また、二重否定の表現もくどい表現の例です。
×~しないわけではない。(~することもある)
×~を除いて実現しなかった。(~のみ実現した)
他にも重言を使用しないよう注意が必要です。
×諸先生方 ×各都道府県ごと ×一番最後
×今の現状 ×過半数を超える ×従来から
×まず最初に ×当面の間
公用文でも分かりやすい自然な言い回しを意識します。
くどい表現をなくすためには、字数をできるだけ減らす観点で読み直すと解決することも多いです。
「本信・写し送付先」を入れる場合
受信者のために、「本信・写し送付先」を入れる場合があります。
「本信・写し送付先」は、同じ内容の文書を複数の宛先に出す場合、それぞれの受信者がそのことを知っているほうが良いときに、次の例のように記載します。
記載場所は、「左最下行」又は「左上余白」にするのが一般的です。
例
本信送付先 ○○○○
写し送付先 ○○○○、××××、△△△
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