「はじめて」「初めて」「始めて」の使い分け方|公用文の常用漢字

「はじめて」「初めて」「始めて」の使い分け方|公用文の常用漢字

「はじめて」「初めて」「始めて」の使い分け方|公用文の常用漢字

公用文において「はじめて」「初めて」「始めて」の使い分け方は混同しがちなので、注意が必要です。
「はじめて」は、ひらがなで書けるのがいいですが、公文書のルールでは「副詞は漢字表記」が原則のため、「初めて」か「始めて」か決めて使い分ける必要があります。

 

スポンサードリンク

 

・「初」は「最初」の意味
・「始」は「開始」の意味

 

上記の意味で使い分けるのが基本ですが、公用文においては「常用漢字表」を用いるのが大原則です。
「常用漢字表」では以下の語句が掲げられています。

 

 

「常用漢字表」の「初」

「初め」「初めて」「初(はつ)」「初(うい)」「初(そ)める」

 

「常用漢字表」の「始」

「始める」「始まり」「始め」「始まり」

 

上記の常用漢字表から、公用文においては「始」と「初」は以下のように使い分けます。

1 「はじめて」という副詞には、特に「初めて」が掲げられているので「初」を用いる。
2 「始める」という動詞はあるが「初める」という動詞はないので、動詞には必ず「始」を用いる。
3 名詞には「初め」も「始め」も掲げられているので以下のように使い分ける。
 ・「初め」は時間的な始まりに用いる。例:年の初め
 ・「始め」は物事の始まりに用いる。例:仕事始め

 

例えば、「東京都をはじめ多くの府県で反対の声」といった用法では、時間的ではなく、物事の始まりなので「始め」を用いるので、「東京都を始め」が正しくなります。

 

※その他、公用文においての漢字とひらがなの使い分け方については、「など、等」「ため、為」「さらに、更に」など漢字とひらがなの使い分け方|公用文漢字もご参照ください。

 

スポンサードリンク

トップへ戻る