箇条書きの項目番号、句読点のルール|公用文の箇条書の使い方

箇条書きの項目番号、句読点のルール|公用文の箇条書の使い方

箇条書きの項目番号、句読点のルール|公用文の箇条書の使い方

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箇条書の項目番号ルール

法令では、箇条書に用いる項目番号は、では(1)(2)・・・と「括弧付きの数字」を使うというルールがあります。
しかし、公用文のおいては公式に決まったルールはありません。

 

項目番号の「1、2・・・」での箇条書は、1段下の「(1)、(2)・・・」を使う。

 

上記は一般的に知られたルールですが、必ずしも決まっているものではありません。
細かな事項を列挙するときは、「①、②・・・」の丸付き数字や、「・(中点)」が用いられることもしばしば見受けられます。
この場合、「①、②・・・」を用いるときは、項目番号から1字分下げて配字して、「①、②・・・」の次は1字分空けます。
【具体例】※□は空白(スペース)

4□その他
□(1)□受講後について
□□□受講終了後、講習終了証を交付します
□□□ので事務局までお越しください。
□□□出席簿への押印をお願いします。

※なお、①、②・・・を箇条書ではなく文中で使う場合は、①、②・・・の後を1字開けず、列挙の最後に「等」や「など」を付けない場合であっても各事項を「及び」を用いないで読点のみで列挙します。

 

一方、「・(中点)」の次は1字分空けないのが一般的です。
【具体例】※□は空白(スペース)

4□その他
□(1)□受講後について
□□受講終了後、講習終了証を交付します
□□□ので事務局までお越しください。
□□出席簿への押印をお願いします。

 

箇条書のとき

基本的に箇条書には句点(。)は付けません。
ただし、単語ではなく文章を箇条書にするときは、句点を付けます。

 

箇条書で句点を付けない例

1 筆記用具
2 受講票
3 テキスト

 

箇条書で句点を付ける例

・・・・ただし、下記事項を守らなければなりません。
1 ○○○○すること。
2 ××××すること。
3 △△△△すること。

 

①箇条書が名詞で終わるときは、句点を付けません(例1)。
ただし、「こと」又は「とき」で終わるときは、必ず句点を付けます(例2、例3)。
また、名詞で終わっても、その次に別の文を続けるときは句点を付けて区切ります(例1)。

 

例1

文書担当は、その所属する課における次の事務に従事する。
(1) 文書の収受に関する事務
(2) 文書の審査に関する事務
(3) 文書の保管に関する事務。ただし、~を除く。

 

例2

ホールを利用する人は、次の事項を守らなければなりません。
(1) 施設を損傷しないこと
(2) 施設内で火気を使用しないこと
(3) 他人の迷惑になるような行為をしないこと

 

例3

自然公園を占用する人は、市長の許可を受けなければなりません。ただし、次のいずれかに該当するときは利用を許可しないことになっています。
(1) その利用が秩序又は風紀を乱すおそれがあると認められるとき
(2) その利用が施設又は設備を損傷するおそれがあると認められるとき
(3) その他修理工事等の必要があると認められるとき

 

② 完結する語が動詞又はその他の名詞以外の語であるときは、句点を付ける。

左横書きの文書の書き方は、次のとおりである。
(1) 本文は、1字分空けて書き始める。
(2) ただし書は、行を改めない。
(3) なお書き、おって書きは、行を改める。

 

公用文では、このように、体言止めのときの「。」が問題になります。
公用文においては、文末が「~こと」「~とき」のときは「。」を打ちますが、前述のとおり文末がその他の体言又は「~もの」のときは「。」を打たないというのが一般的なルールになっています。
その理由ははっきりしていないので、「ことときはマル、ものはナシ」と丸覚えしてしまうのも手です。

 

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箇条書や表をできるだけ活用する

「箇条書」とは、2つ以上の事柄を分けて書いて並べることです。
そのため複数の事柄を1つの文中に盛り込んで書かず、箇条書を活用すれば文は短くなり分かりやすくなります。

 

また、複雑な事柄を文で書く代わりに「表」の形で整理すれば、視覚的に見やすくなり理解しやすくなります。
公用文での表の使い方は以下のようになります。

 

・簡単で小さな表の場合
「~については、次の表のとおりです。」と書き、そのすぐ次に表を置く。

 

・複雑で大きな表の場合
「~については、別表のとおりです。」と書き、「別表」と表示して文書の末尾に置く。
別表が2つ以上の場合は、「別表1」「別表1」と番号を付けて区別する。

 

箇条書の例

1 箇条書には、次のような利点があります。
 (1) 接続詞を必要とせずに文章を書くことができる。
 (2) 1文が短くなり、分かりやすくなる。

 

2 表には、次のような利点があります。
 (1) 文が極めて簡単で済む。
 (2) 複雑な事柄が項と欄で整理されて分かりやすい。

 

別表の例

別表 施設の利用期間

施設区分 利用期間
スポーツルーム 2日以内
談話室A・B 5日以内
集会室1・2・3 7日以内
集会室4・5 10日以内

 

上記別表の例は、文だけで表現しようとすると、かなり複雑な文章になります。
このように表の形にすることで、格段に分かりやすくなるので積極的に活用してください。

 

ちなみに横書きの表の場合、横の線で区切られる部分を「項」といい、縦の線で区切られる部分を「欄」といいます。
※縦書きの表の「項」「欄」の呼び方は、横書きの表の場合と逆になります。

 

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