「箇、か、ケ」「付、附」の違いと使い分け方|公用文の漢字表記
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「箇」と「か」と「ケ」の使い分け方
「~箇所」「~箇年」のように用いる場合は、前の数字が漢数字のときは漢字、算用数字のときはひらがなを用います。
「箇」の略字である「ケ」は公用文では用いません。
「箇」と「か」の例
五箇年計画 3か年分割
「付」と「附」の使い分け方
「附」が常用漢字表に存在している以上、「付」と「附」は使い分けが必要です。
とはいえ、「附」を用いるのは以下の5つの熟語のみとなっています。
「附」を用いる5つの熟語
寄附 附則 附属 附帯 附置
したがって、「付」と「附」の使い分け方としては、この「附」を用いる5つの熟語をしっかりと押さえておけばいいということになります。
その他の「交付」「付近」「付随」「付与」「付録」などは全て「付」を用います。
ちなみに「付」の方が元字であって、語源は「人+手」で、手をしっかりと他人の体にくっつけることを表し、本来「与える」という意味です。
一方「附」は、「阜(土盛り)+付(音符)」で、「土をっくつけた土盛り」のことでしたが、後に「付」で通用することになりました。
そのためイメージでいうと、「付」は動詞の意識が強く、「附」は名詞の意識が強いといえます。
なお、新聞などでは「附」は使わずに「寄付」などと書いてあるので、惑わされないように注意してください。
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