「~すべく」「~したく」「~にて」の使い方|公文書・公用文の書き方
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公用文でよく見掛ける以下の語句は、使い方に注意が必要です。
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「~すべく」は使わない
公文書では「文語体」は使えないのが基本的なルールです。
文語体の「べき」は、助動詞「べし」の連体形で、例外として公用文に用いることができます。
しかし、他の活用である終止形の「べし」、連用形の「べく」は用いることができません。
そのため「年度内に実施すべく計画中である」というような表現は使えません。
「年度内に実施するために計画中である」「年度内に実施するように計画中である」「年度内に実施する予定で計画中である」などと口語体に書き換える必要があります。
「~したく」は使わない
「市民の意見を把握したく、別紙の調査を行います」というような表現の、「~したく」も用いることができません。
「~したく」は、文語体の「たし」の連用形です。「たし」はどんな活用形でも公用文には使えません。
「市民の意見を把握したいので、別紙の調査を行います」などと言い換えます。
「~にて」は「で」「において」に言い換える
「にて」は、手段にも場所の特定にも用いることができる便利な語句ですが、文語体のため公用文には使えません。
手段であれば「通知で知らせます」、場所の特定であれば「市民会館で行います」又は「市民会館において行います」と表記します。
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