「上る、上がる」の送り仮名の違い

公用文の送り仮名についても、平成22年11月30日付け内閣訓令第１号「公用文における漢字使用等について」により、一部を除外したうえで「送り仮名の付け方」に準拠することとされています。

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ただし、上記の「送り仮名の付け方」を全部覚える必要はなく、単独の漢字の送り仮名については、「常用漢字表」の「例」の欄を見れば分かる仕組みになっています。

送り仮名が紛らわしい「上がる」「上る」も、上記の常用漢字表を確認すると、以下のように記載されています。

あがる・・・上がる、上がり
のぼる・・・上る、上り

このため、「あがる」と読ませたいときは「上がる」、「のぼる」と読ませたいときは「上る」と表記することが分かります。

また、「あがる」には「挙がる」「揚がる」、「のぼる」には「昇る」「登る」という同音異義語があるので以下のように使い分けます。

「あがる」の用法

上がる・上げる・・・地位が上がる。
揚がる・揚げる・・・花火が揚がる。歓声が揚がる。
挙げる・・・例を挙げる。

「のぼる」の用法

上る・・・坂を上る、川を上る、１億円に上る
登る・・・山を登る、演壇に登る
昇る・・・太陽が昇る、エレベーターで昇る

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